診察の上、フィナステリド錠またはザガーロカプセルというお薬を一日1錠内服していただきます。
こちらは、成人男性のみの服用になります。
保険適応ではございませんので、初診料や再診料とお薬代が必要です。
また、AGAのかたによく見られる現象なのですが、皮膚に炎症があったり、ふけや皮脂の分泌過剰などがあれば、脂漏性皮膚炎の合併を考えます。
その際は、脂漏性皮膚炎の原因とされるマラセチア菌を殺菌する外用薬などの治療も追加します(保険適応)。
AGAや脂漏性皮膚炎の状態コントロールのため、生活習慣や洗髪方法などもおききしてアドバイスいたします。
当院では、シャンプーは、マラセチア菌のコントロールをしてくれるコラージュフルフルスカルプシャンプーをおすすめしています。
また、育毛剤は、必要であれば市販のミノキシジルの商品をおすすめしています。
内服治療中の方には、処方の際に、頭皮の血流を改善する近赤外線治療器のスーパーライザーを無料で頭皮に照射いたします。
2015年4月6日より、プロペシア錠のジェネリック医薬品のフィナステリド錠(ファイザー製薬・クラシエ製薬)が発売されました。
一錠あたりの金額は、180円(税抜)になります。
ザガーロカプセルは、2020年10月13日よりジェネリック商品が入荷します。
先発品は取り扱い終了しました。2022年2月15日より剤型も錠剤になりました。
シート包装(30錠)とバラ包装(90錠)の2種類がありますが、どちらも1錠あたり180円(税抜)です。
処方の際の初診料・再診料は、今まで通りです。
医薬品のため、一度処方した分は、返品不可となりますので、ご了承くださいませ。
以上、ご確認いただいた上で、後発品処方いたします。
AGA(男性型脱毛症)とは?
AGAではヘアサイクルの成長期の短縮が起こり、毛包のミニチュア化、
硬毛の軟毛化が引き起こされています。
お薬の作用機序
フィナステリド錠は、2型の5α-還元酵素のみを阻害します。
治療期間と効果の目安 (フィナステリド)
治療開始後は、
- 開始~3か月にて抜け毛の減少、生え際にうぶ毛が出てくる。
- 4~6か月にてうぶ毛が太くなり、伸びる。うす毛が目立たなくなりはじめます。
- 6か月~1年にて明らか抜け毛の減少、後退していた生え際が前進する、毛髪のボリュームを感じるようになります。
- 1年~3年にてうす毛が徐々に減る、それまでに改善のなかった部位でも改善がみられるようになります。
- 4年以降にて改善した毛髪が維持されていきます。
国内臨床試験(1年) (フィナステリド)
国内臨床試験(3年) (フィナステリド)
MSDのホームページでAGAセルフチェックができますので、参考になさってください。http://aga-news.jp/index.html
フィナステリド錠とザガーロとの効果の差について
比較試験では、育毛(太さ)・発毛(本数)とも、フィナステリド錠よりもザガーロの方が頭頂部では1.5~1.6倍高い成績が出ています。
前頭部では、さらに効果が高くフェナステリド錠より7割増の効果が出ています。
内服薬をどちらにするか、迷っている方は、診察の上、ご相談ください。